結局レイヴンの話しちゃうよ

ケントゥリアというジャンプ+で連載している漫画があるんだが、大雑把に言うと100人くらい乗ってた奴隷船で少年ひとりだけ生き残って100人の奴隷たちの命を背負うという話で、主人公の純粋さとか極限状態の中での隣人愛や家族愛とか根本的に歪んだやべーやつとかこのお話自体もめちゃくちゃ好きなんですけど、タイトル通り結局レイヴンの話しちゃいますね。

このケントゥリアの中で主人公が致命傷を負って100の命のうちの1が消費されるとき、その命の人が精神世界で「1つめは俺だな」って会話するシーンがあって(レイヴン抜きにしても純粋にこのシーン好き)レイヴンもこういう感じに今際の際に脳裏に蘇るものがあったらいいな〜〜と思うなどした。

いや、レイヴンは誰かの命を複数持っているわけではないし戦闘時の反応を見るに普通に痛いの気持ちいい人なんだろうなと思ってはいるが、きっかけのうちのひとつにあったらいいなと。

例えば、色々な記憶が薄れてきてしまった頃、何かの折に致命傷を負ってしまい、薄れゆく意識の中でほとんど忘れてしまっていた家族、友人、進軍した仲間たちの誰かとの記憶がまるで今ここに居るかのようにはっきりと思い出せて、傷が癒えて目が覚めて、もう一度会いたい、思い出したいと自らを傷付ける。
レイヴンもそんな頃があったのかもしれないと思いました。

今はただ痛いの気持ちいい人になっちゃってると思う。